カカオはもっと面白い

チョコレートは長らく「嗜好品」として親しまれてきました。しかし、板チョコが一般的に食べられるようになったのは約200年前のこと。ワインのように何世紀もかけて嗜好文化が築かれてきたことを考えると、チョコレートはまだ歴史の浅い嗜好品であり、たくさんの可能性を秘めています。

この取り組みの先にある答えは、決してシンプルではありません。私自身も、正しい道を歩んでいるのか確信があるわけではないのです。
だからこそ、このサイトは「結論」ではなく、あくまで一つの実験的な挑戦として存在しています。

私たち自身、かつてカカオ産地で一人の青年を支援し、大学進学まで送り出すことができました。
しかし、その国の不安定な情勢の中で、彼はいまも職に就けずにいる現状があります。
その経験を通じて「本当の支援とは何か」「より良いカカオの生産や消費のあり方とは何か」を深く考えさせられました。

けれども、いまだに明確な答えは見つかっていません。
ただ一つ言えるのは、時間がかかっても仕組みそのものに働きかける必要がある、ということです。

私が願うのは、カカオをワインやコーヒーのように、産地や作り手ごとの違いを楽しみ、語り合える文化に育てていくことです。そうなれば、今よりも農家の努力や豆の個性が正しく評価され、公平に取引される世界へと近づいていける
——そう信じています。

あなたと一緒に育てたいこと

このサイトでは、

  • 全国のBean to Barブランドを検索できます。
  • 同時に、訪れた人が「おいしかった」「驚いた」と感じた体験を、コメントや投稿でシェアできる場でもあります。

ぜひ、みなさんのカカオ愛やブランドの魅力を語ってください。その一言が、ブランドさんの認知度向上や露出拡大につながると思っています。

みなさんと共に、カカオを文化として育て、その未来を一緒に作り上げていきたい。

カカオは、もっと面白い。

2025.9.20